消し込みとは?売掛・買掛と入出金を突き合わせて消す処理をやさしく解説
「入金はあったのに、売掛金の残高が減らない」と気づいたときに
請求した代金が振り込まれた。なのに、帳簿の売掛金がそのまま残っている。「あれ、入金されたはずなのに?」。ひとりで経理をしていると、こうした残高のズレに頭を抱えますよね。
ここで出てくるのが、消し込みです。
消し込みとは?ひとことで言うと
消し込みとは、売掛金や買掛金などの「これから受け取る・払う」記録と、実際の入金・支払いを突き合わせて、対応するものを消していく処理のことです。
ざっくり言うと、「請求と入金、買掛と支払いの『ペア』を見つけて、片付いたものに済みの印をつける」作業です。たとえば、A社への請求10万円に対してA社から10万円の入金があれば、その売掛金を消し込んで残高から落とします。消し込みをして初めて、残高が「まだ片付いていないもの」だけになります。

経理の現場ではどこで使う?
消し込みは、お金のやりとりが「片付いたか」を確認する場面で出てきます。
- 請求した売掛金に対して、入金があったかを確認するとき
- 買掛金や未払金に対して、支払いが済んだかを確認するとき
- 月末や月次決算で、売掛金・買掛金の残高を整えるとき
- 通帳やネットバンキングの明細と、帳簿を突き合わせるとき
会計ソフトでは、入金と請求を結びつける消し込み機能で、対応する残高を落としていけます。
なぜ大事なのか
消し込みをすると、売掛金・買掛金の残高が「本当にまだ片付いていないもの」だけになり、入金もれや払い忘れに気づけます。消し込みをためると、すでに入金済みなのに帳簿上は未回収に見えたり、逆に未回収なのに気づかなかったりします。残高を正しく保つことは、月次決算の精度や、相手との金額確認の土台にもなります。
具体例で見る
たとえば、A社へ10万円を請求し、月末にA社から振込手数料が引かれて99,780円が入金されたとします。
- 請求(売掛金):100,000円
- 入金額:99,780円
- 差額:220円(振込手数料など)
このとき、入金99,780円と手数料220円を合わせて10万円ぶんとして消し込めば、売掛金はゼロになります。差額をそのままにすると、いつまでも220円が残って残高が合いません。差額が手数料なのか値引きなのか相殺なのかを見極めて消し込むのがコツです。
つまり現場では?
消し込みをするということは、「請求と入金、買掛と支払いのペアを突き合わせて、片付いたものに済みの印をつける」作業です。差額が出たら、その理由を確かめてから消すことで、残高が正しく整っていきます。
知らないとどう困る?
消し込みをためると、売掛金・買掛金の残高が実態とずれ、「誰からまだ入金がないのか」「どの支払いが残っているのか」が分からなくなります。回収もれや二重払いに気づくのが遅れ、月次決算でも数字が合わない原因になります。差額を放置すると、後で原因を探すのにかえって時間がかかります。
よくある勘違い
- 入金があれば自動で残高が減る、わけではありません。請求とひも付ける消し込みをして初めて残高が落ちます。
- 金額がぴったり合わないと消せない、わけではありません。手数料や相殺など差額の理由を確かめれば消し込めます。
- 消し込みは月末だけの作業、とは限りません。入出金のたびにこまめに合わせるほど、ズレが小さくて済みます。
明日やるならこれ
通帳やネットバンキングの直近の入金を1件選び、それがどの請求に対応するかを帳簿で探して消し込んでみましょう。差額があれば、手数料か値引きか相殺かを確かめます。1件やるだけで、消し込みの流れがつかめます。
ひとことで言うと
消し込みとは、売掛・買掛と入出金を突き合わせて、片付いたものを消していく処理です。





